現在当教室では附属入試対策に来られている生徒さんが何人かいます
今回は鑑賞問題として日本の民謡「ソーラン節」と「かりぼし切り歌」を取り上げてみました
日本の民謡は4年生〜6年生の教科書で何曲か取り上げられています
- 日本各地で庶民の間で歌い継がれてきたもの
- 作業の歌、お祝いの歌、踊りの歌、など暮らしの中から生まれた音楽
- 声の出し方や節まわしが独特で面白い
- 一人とみんなで交互に歌う歌がある
- かけ声やはやし言葉がある
- 伴奏に尺八や三味線、太鼓など日本の楽器が使われている
- 拍がある曲と拍のない自由な曲がある
「ソーラン節」は漁師たちが力を合わせて船にニシンを引き上げる時の歌で「ソーラン」というかけ声が曲名になっています
「かりぼし切り歌」は秋の終わりにかやをかり取る作業の時の歌です
二曲とも作業の時歌われた民謡ですが、曲調は全然違います
「ソーラン節」はリズムもはっきりしていて(2拍子)賑やかで、多人数でのはやしことばも入ります
「かりぼし切り歌」は尺八だけの伴奏で一人でゆっくり歌い上げていて、拍のない自由なリズムの曲です
日本の民謡を聞くときに、拍がはっきりあるものか拍のない自由なリズムの曲かが、重要ポイントの1つになります
今回はこの後「会津磐梯山」と「音戸の瀬戸」を聞き比べてみました
附属中入試対策として、とりあえず楽典的なことを丸暗記するというのはいただけません
当然覚えなくてはいけないことはたくさんありますが、音楽への理解がどれくらいできているのかが重要になってきます
鑑賞問題では、その曲の調・拍子・演奏形態・形式・使われている楽器を聞き取り、そこからその曲を聞いてどのように感じたか自分の中でイメージをふくらませるところまで指導します
一夜づけのような勉強では難しいです
日頃から音楽の授業にしっかり取り組み、音楽の教科書に興味を持って隅々まで(授業でやらないところも)見ることが大切だと思います
私が小学生の頃の音楽の教科書がどんなだったか、はるか昔過ぎて覚えていませんが、現在の教科書を見ると多岐にわたって取り上げられていて、見ていて楽しく、また勉強になります
教科書には、民謡・唱歌などなかなかふれる機会はないけど、知っていてほしい音楽がたくさん掲載されています
改めて音楽の授業の意味を痛感しています